なぜ二日酔いになるのか?理由をわかりやすく解説

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お酒を飲みすぎた翌朝、頭痛・吐き気・倦怠感に苦しんだ経験は誰にでもありますよね。楽しい夜の翌朝にこれほど辛い症状が出るのはなぜでしょうか。「水を飲めばいい」「時間が解決する」など様々な対処法が言われていますが、そもそもなぜ二日酔いになるのでしょうか。この記事では、二日酔いが起きる理由を体の仕組みからわかりやすく解説します。

結論:アルコールの分解過程で生じる有害物質と脱水・睡眠障害が重なって起きるからです

一言で言うと、二日酔いになる理由は「アルコールが分解される過程で生じるアセトアルデヒドという有害物質の蓄積・アルコールによる脱水・睡眠の質の低下という複数の要因が重なって起きるから」です。二日酔いはひとつの原因ではなく、複数の体への影響が同時に現れる複合的な症状です。

なぜ二日酔いになるのか?アルコール分解の仕組み

お酒を飲むとアルコール(エタノール)が胃と小腸から吸収されて血液に入り、肝臓に運ばれます。肝臓ではアルコールを分解するために2段階の化学反応が起きます。

第1段階:アルコールが「アルコール脱水素酵素(ADH)」という酵素によって「アセトアルデヒド」に分解されます。

第2段階:アセトアルデヒドが「アルデヒド脱水素酵素(ALDH)」という酵素によって「酢酸」に分解されます。酢酸はさらに水と二酸化炭素に分解されて体外に排出されます。

問題は第1段階で生じるアセトアルデヒドです。この物質はアルコール自体より約10〜30倍も毒性が強く、頭痛・吐き気・動悸・顔の赤みなどを引き起こします。肝臓がアセトアルデヒドを処理しきれないほど大量に飲むと、アセトアルデヒドが血液中に溢れ出して全身に悪影響を与えます。これが二日酔いの主な原因です。

たとえるなら、工場の廃水処理のようなイメージです。工場(肝臓)が処理できる量を超えた廃水(アセトアルデヒド)が川(血液)に流れ出して、下流(全身)に悪影響を与えるのです。

アセトアルデヒド以外の二日酔いの原因

二日酔いの症状はアセトアルデヒドだけでは説明できません。複数の要因が重なっています。

①脱水:アルコールには利尿作用があり、飲んだ量以上の水分が尿として排出されます。また嘔吐や発汗でさらに水分が失われます。脱水は頭痛・口の渇き・倦怠感の主な原因です。二日酔いのときに水を飲むと少し楽になるのはこのためです。

②睡眠の質の低下:アルコールは眠りにつくのを助けますが、睡眠の質を大幅に低下させます。特にレム睡眠(脳が休む深い睡眠)が妨げられるため、翌朝に強い倦怠感や頭重感が残ります。お酒を飲んだ夜は熟睡できたように感じても、実際には質の低い睡眠しか取れていません。

③血糖値の低下:アルコールは肝臓が血糖を維持する働きを妨げるため、血糖値が下がります。これが倦怠感・集中力の低下・手の震えなどを引き起こします。

④胃腸への刺激:アルコールは胃の粘膜を直接刺激して炎症を起こします。これが吐き気・胃痛・食欲不振の原因になります。

ところで、アルコールによる睡眠の質の低下に関連して「なぜ眠くなるのか」も気になりませんか?睡眠のメカニズムを解説した記事もあわせて読んでみてください。

よくある関連疑問 Q&A

Q. お酒に強い人と弱い人がいるのはなぜか?
A. アセトアルデヒドを分解するALDH酵素の働きには遺伝的な個人差があります。日本人を含む東アジア人の約40〜50%はALDHの活性が低い遺伝子を持っており、少量のお酒でもアセトアルデヒドが蓄積して顔が赤くなったり気分が悪くなったりします。お酒が強い・弱いは意志の問題ではなく、遺伝子によって決まる部分が大きいのです。

Q. 二日酔いに効果的な対処法はあるのか?
A. 最も重要なのは水分補給です。電解質(スポーツドリンクなど)を含む飲料が特に効果的です。また食事を取ることで血糖値を回復させ胃への負担を和らげます。頭痛にはアセトアミノフェン系の鎮痛剤が比較的安全ですが、アスピリンやイブプロフェンは胃を刺激するため避けたほうがよいとされています。残念ながら二日酔いを即座に治す方法はなく、時間をかけて体がアセトアルデヒドを分解するのを待つことが根本的な解決策です。

Q. 迎え酒で二日酔いが治るというのは本当か?
A. 医学的には推奨されません。迎え酒でアルコールを飲むと一時的に症状が和らぐことがありますが、これは新たなアルコールが神経を麻痺させて痛みを感じにくくしているだけです。肝臓への負担はさらに増え、アセトアルデヒドの蓄積も続くため二日酔いの解消には逆効果です。アルコール依存症のリスクも高まるため、迎え酒は避けるべきです。

まとめ

二日酔いになる理由は、アルコールの分解過程で生じる有害物質アセトアルデヒドの蓄積・アルコールによる脱水・睡眠の質の低下・血糖値の低下・胃腸への刺激という複数の要因が重なって起きるからです。お酒に強い・弱いは遺伝子によって決まる部分が大きく、二日酔いを即座に治す方法はありません。飲む前後の水分補給と適量を守ることが二日酔いを防ぐ最善の方法です。他にも気になる「なぜ?」があればぜひ他の記事も読んでみてください。


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プロフィール

元JapanMensa会員の「なぜとく」運営者です。 日常のふとした「なぜ?」を調べるのが好きで、このブログを始めました。「なんとなく知っているけど説明できない」ことを、誰でもわかるように解説することをモットーにしています。 理科や科学が苦手な方にも楽しんでもらえる記事を目指しています。

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